トレードの具体例

ここでは自分に合ったトレードスタイルを見つけられずに悩んでいる初心者の方を対象に、プロによるデイトレードの実例本「THE PLAYBOOK」(Mike Bellafiore, FT Press)から「Second Day Play」というトレード方法を紹介します。

はじめに

THE PLAYBOOK」の著者マイク・ベラフィオーレ氏は、米国のプロップファーム(トレーディング専門会社)SMB Capital の共同経営者です。
この SMB Capital は銘柄選びに徹底したこだわりがあり、後ほど簡単に触れますが同氏によるもう1冊の著書「ワン・グッド・トレード」(パンローリング)の中で詳しく説明されています。
さらに実際に個別株のデイトレーダーを育成して成果を出し続けているという点では目を見張るものがあり、トップトレーダーは1年間当たり日本円にして数億円(2020年はコロナショックに乗じて10億円以上)の利益を出しています。野球で言えばメジャーリーグのエース級です。
その実績の基盤となっているのは、銘柄選びに以外にも優れたトレードコーチの存在やチームワークなど色々とありますが、各トレーダーが得意とするセットアップを記録した「プレイブック」と呼ばれるテンプレート集(トレード記録)を蓄積しているのもその1つです。
その実際に使われたテンプレートを織り交ぜながらデイトレードの現場を伝えているのが「THE PLAYBOOK」という本になります。
ここで紹介するのは、それらのテンプレートの中でも “a powerful setup for the new, developing, and underperforming trader”(初心者、途上の、そして成果が出ていないトレーダーにとって強力なセットアップ)として取り上げられている「Second Day Play」というトレード方法です。

THE PLAYBOOK」はハウツー本ではありません。実際のトレード記録(損失事例を含む)、トレード振り返りの会話記録、メールのやりとりといった情報が丸められることなく掲載されています。つまり読者にテンプレートを使ってもらうことを第1の目的にはしていません。
よってここで単に「Second Day Play」の記述部分だけを忠実に紹介しても、米国の事例ということもあって得られるものがあなたに大きく委ねられてしまいます。
また、あなたがトレードする際は結局のところ毎回自力で状況判断せざるを得ません。セットアップの背景にある考え方を理解した上で、それをどのようにして使うかという試行錯誤が必要になってきます。
そこで、ここでは実際にあなたが「Second Day Play」を試すためのガイドという観点で、セットアップの基になっていると思われる考え方の説明を中心にして、日本のマーケットで同様の銘柄選びをする方法を含めて解説していきます。
以下、「THE PLAYBOOK」を「原著」と呼びます。

「Second Day Play」の実行自体は難しくはありません。
但し、決してこの方法を使うだけで誰でも簡単に利益が出るといった類いの内容でも紹介目的でもありません。そもそもそのような方法はありません。
しかし、もしあなたに合ったトレードスタイルがなかなか見つからずに悩んでいるのであれば、おおいに銘柄選びやトレード計画の立て方のヒントになるはずです。
もし知識として知りたいだけであれば、ぜひ原著のほうをご覧下さい。


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